今月のブログは「さつまいも」からフィリピンを考察してみたよ!
2023.11.30
「秋深き 隣は何をする人ぞ」。
人の気配を想い、人恋しさを表現した松尾芭蕉の句の通り、
寒い季節を前にすると人はぬくもりを感じたいなと思うものなんですね。
落ち葉を集めて仲の良い人たちと焚火を囲い
焼き芋でも食べたいなーと思う今日この頃ですが、
今回のブログは、今までよりもアカデミックな方向に趣向をチェンジ!
「さつま芋」からフィリピンと日本の共通点を考察してみようと思います!(笑)
でも、なんで「さつま芋」から話を進めるのかというと
先日、日頃お世話になっているお客様から、
畑でたくさん「イモ」が採れたとのことでお裾分けいただきまして、
その際、フィリピンの皆さんにも「日本の味覚」を堪能してもらいたいと配ったところ
思いのほかの大好評!
そしてその好評の声に耳を傾けてみると
皆さんの口からの言葉のほとんどが「おいしい」という言葉以上に
「懐かしい」・・・、という言葉。
「おばあちゃんが大好きで子どもの頃によく食べました」だの、
「お母さんがよくデザートをつくってくれたんだ!」とか
「芋よりもツルが好き。このツルに砂糖をまぶして食べると子どもの頃を思い出すなー」
などなど。
いかに「さつま芋」が日々の食卓の主役を担っていたのか、
そして、その主役を囲んで家族が楽しい団らんのひと時を味わっていたのか
すごく分かりますよね。
それもそのはず、「さつま芋」を日本原産と思いこんでいた
バカな私ですが少し調べてみたところ、
(1)「さつま芋」の原産地は、南アメリカのメキシコ南部。
(2)スペインの植民地であったメキシコから、同じスペインの植民地であるフィリピンに伝わった。
(3)日本には、フィリピンから沖縄を経て本土に広がった。
とのことで、日本よりもフィリピンの方が「さつま芋」歴が長いことが分かりました。
日本と同じで火山が多いフィリピン。「さつま芋」は生産の際に日光が良くあたり、通気性がよい痩せた土地が最適とのことで、日本と同様に、
否それ以上に「さつま芋」がメジャー野菜に君臨するのも頷けます!
歴史の観点から見ても土地の相違性から見ても「さつま芋」と親和性の高い両国。
「焚火」を囲んで、家族の食卓を囲んでと人と人の輪の中心に「さつま芋」がある両国。
意外なところでしたが、とっても似てますね!
ちなみにフィリピンのサツマイモで有名なのは、外見がサツマイモそっくりで果肉が紫色の「ウベ」。鮮やかな色合いはジャムなどに使われるほか、アイスクリームの着色にも使用されています!
フィリピンのお菓子で有名なものといえば「ハロハロ」ですが
そこにも「ウベ」が使われています。
そしてさらに興味深いのがフィリピンではサツマイモの「ツル」部分も立派な食材。
先端の柔らかい部分を摘んで油でいためたり、ゆでたりして食べるそうですよ。
弊社のフィリピン人スタッフさんに聞いたところ、子どもの頃に
よくおやつに出されたそう・・・。
今月もフューチャーブログに足を運んでいただきありがとうございます。
(写真はお裾分けいただいたお芋たち。ありがとうございました!)
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