会社を知る

prologue -会社創設の軌跡-

吐く息が白ばむ季節の日曜日、早朝6時に支援する外国人就労者達と地域の河川の清掃ボランティアに参加した。通年行事とあって、彼等と地域住民とのコミュニケーション​​​​​​​は闊達だ。溝廻りを担当する者の顔は泥だらけで、初老の日本人男性「顔、泥だらけだぞ！」「アナタモデス！」に笑顔が生まれる。周りもつられて笑い声が巻き起きる。年々、品数が増える地域住民からの朝食炊き出し後、「来年もよろしくね」「頼りにしているよー」と口々の声に「ハーイ」「ガンバリマース」と答えていた彼らは帰り際、こう呟いた、、、。「ライネン、ボクタチイナイ、、、」。

参加されていた企業担当者に聞くと、文化などの違いからコミュニケーション上の祖語などで上手に活用できないという会社判断らしい。事例はどれもボタンの掛け違い程度の話だ。日本人同士でも起こりそうな話であった。担当者は続ける「人手不足でしょ、現場サイドは残したい意向だったんですけどね」。
　愕然とした。誰もハッピーになっていない。労働力を失う側、職をなくす者、そしてなにより、お茶から始まり、おにぎりがついて、さらに豚汁まで作ってくださり「いっぱい、お食べ～」と言っていたおばあちゃんの笑顔はもう見れない、、、。
外国人就労者を取り巻く環境は厳しい。私たちがお手伝い出来ることはたくさんあるはず、、、。
この想いを胸に、当社はスタートいたしました。